雛人形は大きなものは飾るのも大変ですが、桃の節句を迎え、また1体1体収納し解体して片づけるのも大変な作業ですよね。
特に顔が土で出来ているタイプのお雛様はとてもデリケートなのでしまい方にも気を使います。
今回はまた来年の出番を迎えるその日まで大切な雛人形をしっかりと収納しておける方法についてご紹介したいと思います!
Contents
雛人形の収納方法はどうやるの?
雛人形はパーツも多いので収納するのも一苦労ですよね。
収納のポイントは
- 来年また出す時に出しやすくしまう
- カビや害虫から守る
- 細かいパーツをなくさない
- デリケートなお雛様の顔を守る
という点です!
まず、細かいパーツは100円均一などで販売されているチャック付きの小分け袋などに入れてしまうとなくさずに来年出す時もわかりやすくておすすめです。
袋に「五人ばやし」などと書いておくとわかりやすいですね。
次に、お人形をしまう際にはかならず細かい部分までほこりを丁寧に払ってからしまってあげます。
ほこりは害虫が寄ってくる原因にもなりますし、ダニなどが潜んでいる可能性もあるからです。
最後にもともと入っていた箱に正確にしまっていきます。
そうすれば絶対に入りきらないということがありません。
雛人形の収納はパズルと一緒です!正確に元あった場所にしまってあげるのがきれいに収納できるポイントです。
また防虫剤と乾燥材をしっかり入れてあげることも大切です。
では、詳しく見ていきたいと思います!
箱は何が適している?
雛人形をそれぞれ元々入っていた箱などに収納した後は最後に大きな箱にある程度まとめて入れ、押し入れなどに収納するかと思います。
この時の一番最後にしまう箱は通気性のいいものが適しているんです。
なので、最初に入っていた段ボール箱にそのまましまって収納するのももちろんいいですし、ほかには桐の箱も適しています。
よく着物をしまうのに桐のタンスを使いますよね。
あれと同じことで、お雛様も着物を着ているので桐の箱も収納に適しているんです。
段ボールがよれよれになっていくのが嫌!という方や、段ボールの紙くずが出て押し入れが汚れるのが嫌!という方は桐の箱がおすすめです。
お雛様の顔を守るおすすめの包み方
お雛様はあの繊細な顔が命といっても過言ではありませんよね。
特に土で出来ているものはとてもデリケートなので取扱うときに緊張する方も多いのではないでしょうか?
ここではお雛様の大切な顔を守る、おすすめの方法をご紹介します!
顔を包むものは何を選ぶ?
お雛様の顔部分を包むものはやわらかい布がいいとか、専用の顔カバーがいいとか色々なことが言われているのを目にしているかと思います。
ただ、柔らかい布といってもどのようなものを用意したらいいかよくわからなくありませんか?
そこで簡単にできるおすすめの方法がこちらです。
- 専用の顔カバーを使う
- お茶パックを使う
- ティッシュや薄紙にキッチンペーパーを合わせて使う
共通していえることは、通気性が大切なので通気性がいい素材を選ぶという点です!
専用の顔カバーを使う
昔と違い現在では雛人形専用の顔カバーというものが販売されています。
かぶせるだけでとても簡単で、中身が一目でわかる透明窓付きのタイプになっていて飾るときにも便利です。
お茶パックを使う
実は意外と便利なのがお茶葉を入れてやかんなどでお茶を沸かす時に使う「お茶パック」なんです。
不織布素材で通気性もいい上に、すでに袋の形になっているのでぽすっとかぶせるだけで大丈夫です。
お家にある方は是非使ってみてください!
ティッシュなどの薄い紙&キッチンペーパーを使う
筆者の家で50年間ずっと使っている方法です。
50年ずっとお雛様の顔もきれいないい状態のまま収納できているのでおすすめの方法です。
やり方は、
2、キッチンペーパーを細長くおり、その上に顔をガードするように巻く。
3、最後にぐるっと一周したキッチンペーパーがずれないように輪に折った紙やテープで留めて完成。
上の2つに比べてしっかり目に顔をガードできる方法です。
顔カバーやお茶パックをかぶせた後に、キッチンペーパーを折ったものでガードしてあげるのもおすすめです。
不意にどこかを強く触ってしまったりしたときに柔らかい不織布だけだとガードが弱いですが、1枚ガード用に付けてあげることでしっかりするので不注意の傷からも守ることが出来ます。
すぐにできるので是非やってみてください☆
気になる防虫剤の使い方
雛人形の大敵といえば、着物やお雛様の化粧部分を食べてしまうこともある「害虫」ですよね。
せっかくきれいに収納しても、防虫対策をしっかりとしておかないと来年役目を迎えた時に着物に穴が開いていたり虫に顔が食べられてしまっていたりと大変ことになりまねません。
そのため、必ず雛人形をしまう際には防虫剤を箱の中に入れてあげるようにしてください。
ちなみに防虫剤と一口で言っても様々な種類のものが販売されていますが、雛人形専用の防虫剤がベストです。
それ以外のものを使用すると薬品の影響で着物にシミができたり、プラスチックや樹脂で作られたお顔のお人形の場合は変色してしまう原因にもなります。
また、雛人形専用の防虫剤も説明書をきちんと読み決められた容量を守って使うことが大切です。
種類もあれもこれも使うのではなく、1種類に決めて使ってくださいね☆
まとめ
雛人形は、大切に保管すれば何世代にもわたって長く飾ってあげることが出来るものです。
我が家も今回ご紹介した方法できちんと毎年収納し、ついに母、私、娘と3代目に突入しました。
とてもきれいな状態なので、引き継ぐことも抵抗なく、お人形を大切に思う気持ちで代々のものを引き継いでいます。
将来自分の娘や孫だけでなく、さらにその次の世代でも飾ることが出来たらうれしいですよね。
是非しまう際はお雛様へのありがとうの気持ちも込めて、大切に収納してあげてくださいね☆