赤ちゃんや子供ってすぐに寝てほしくてもなかなか寝てくれなかったり、夜泣きがひどい、添い乳が辛いなど寝かしつけに悩んだ経験があるママも多いのではないでしょうか?
私もいつも早く寝てほしいのに全然寝てくれなくてげんなりすることが多々あります。
早く寝てほしい時に限って寝てくれなかったりするんですよね。
今回は8月20日のNHKすくすく子育てで放送された「寝かしつけのコツと解決策」がとてもよかったのでご紹介したいと思います!
今回教えてくださったのは、理化学研究所の脳科学総合研究センター黒田公美さんと、東京大学大学院乳幼児の睡眠を研究している清水悦子さんのお二人です。
Contents
どうして寝てくれないのか?
1つ目のテーマはズバリ「どうして寝てくれないのか?」ということです。
番組では寝かしつけに毎日2時間以上かかっているママが登場しました。
新生児からずっとそんな感じなんだそうです。
これまでにも絵本を読み聞かせたり、子守唄を歌ったり、授乳をしたり、寝たふりをしたりと試行錯誤してきたそうですが解決策が見つからず困っているということでした。
解決策は?
赤ちゃんは寝方が決まっていないというのは不安な状況なんだそうです。
色々と手を変え品を変え方法を変えてしまうとかえってどのタイミングで「こうなったら安心して寝ても大丈夫なんだな」というのが分かりづらくなってしまいます。
そのため毎日時間を決め、同じ方法を繰り返すことが安心につながり寝る合図になるということでした。
また、赤ちゃんは生後2か月くらいから「日周期リズム」という一昼夜を周期とするリズムが発達してきます。
そのためまだ外が明るいうちからだと寝付きにくいため、暗くなってからにした方がスムーズにいくそうです。
すぐに寝る子と寝ない子で何が違うのかというと、離乳食をよく食べる子、食べない子と同じように個性の部分もあり赤ちゃんはまだ「寝る練習」をしている段階なので、日中の様子を見て機嫌がよければ「これで大丈夫なのかな」と思えばいいということでした。
夜泣きの繰り返しは成長に影響がある?
夜泣きによって夜中の睡眠が途切れ途切れになることで、子供の将来の成長に影響があるのではないか、という質問がありました。
夜泣きの多くは一時的なものなので、発達に影響するようなものではないそうです。
あるとしたら、親が度重なる夜泣きが負担になってしまい「うつ」のような状態になってしまった時、それが子供にも伝わり発達に影響が出る、という場合です。
なので親が夜泣きでストレスをためないようにすることもとても大切なんです。
夜泣き対策方法 気づかないフリをする
専門家の清水さんのおすすめは、起きたとしてもまずは気づかないフリをするということです。
何分まで放置しておいても大丈夫、というのは住宅事情や親が泣き声にどれだけ耐えられるかという違いもあるので一概には言えないそうですが、
- 泣かせておくこと
- 寝かしつけること
どちらが自分にとって負担が大きいか、という視点をもつといいということでした。
泣かせていても私は大丈夫、というママもいるでしょうし、授乳をしてまたすぐ寝てくれるようであればそっちの方が精神的負担が少ないというママもいますよね。
そこは自分の性格と合わせて考え対応の仕方を決めるといいようです。
子供は自分で寝る練習をしてくれるので、それを応援しながら見守るというのも大切なんですね。
授乳しないと寝てくれない!
添い乳や授乳をしないと寝てくれないという赤ちゃんもいますよね。
うちの子がまさにそれです。
これには理由があり
- 定期的に飲むことでママの乳腺を刺激して自分が飲むためのおっぱいを作っている。
- 定期的に起きて親が側にいるか確認している。
そうです!!
翌日の自分の飲むおっぱいを作っているなんて赤ちゃんすごいですね~~!!
先生によると確かに度重なる夜中の授乳はママも大変ですが、赤ちゃんにとっても大事な仕事をしている時期として、赤ちゃんの側の事情も考えてあげることも大切ということでした。
また対策法として、「新しい寝かしつけにするよ」と赤ちゃんに宣言して1週間続けてみるという方法もあります。
いわゆる「言い聞かせ」ですね。
1週間続けていると、段々と次の方法にも慣れて寝てくれるようになるそうです。
具体的には
- おなか・背中をトントンする。
- 添い寝をして寝息をきかせる。(寝たふり作戦)
というのも効果があります。
なるべくママの負担にならない方法を選んで続けていくというのが大切ということでした。
赤ちゃんの眠りのためにパパとママが出来る5つの事とは?
専門家の清水さんおすすめの、赤ちゃんの眠りのためにパパとママが出来る5つの事がこちらです!
1、生活リズムを整える。
朝は光を浴び、日中は活動的に過ごす。
2、携帯電話・DVD・パソコンは寝かしつけに使わない!
スマホやDVD、パソコンなどは1~2歳になると興奮して余計に眠れなくなることも多いので使っている場合は早い段階で辞める。
3、電気を消し、部屋を暗くする。
寝かしつけるときは明かりを消し、なるべく部屋を暗くする。
4、おやすみ前の行動を決めておく。
赤ちゃんはそれぞれ寝る前のこだわりや、「こうなったら寝るんだ」という予測をしながら生活をしています。
なので、寝るまでの流れを夕方位から決めておくと赤ちゃんも理解しやすくなります。
5、寝る前にスキンシップの時間を持つ。
眠る前に5分でいいので、触れ合いの時間を持つようにします。
例えば授乳や絵本の読みきかせ、お話しをするなどなど・・ゆったりとした優しい時間で赤ちゃんが安心して眠れるようになる時間を作ります。
毎日日々の中で出来ることなので、意識して取り組みたいですね。
抱っこして5分歩くのも効果的!
寝かしつけのコツとして「抱っこして5分歩く」と方法も紹介されました。
赤ちゃんは生まれつき「輸送反応」というものを持っています。
輸送反応とは、哺乳類の子供が親に運ばれるときに泣き止んでおとなしくなる反応のことです。
これは移動するときに敵に見つからないようにするために子供が親に協力して生き延びていくための本能なんです。
これは人間にも備わっているため、抱っこして歩くのにも効果があります。
ポイントは、寝せようと思ってするのではなく、「用事があって移動する」という気持ちで5分歩くことです。
ゆっくりではなく、出来る限り5分間止まらないようにして歩くのがおすすめです。
また赤ちゃんのおなかと胸を運ぶ人の体にぴったりくつけるようにします。
効果が出やすいのは生後1~8か月ごろです。
それ以上だと眠くない時にやっても効果があまりありません。
注意点は
- 5分以上やらないこと。
- 個人差があるので好みに合わせて調節すること。(横抱っこが好き、縦抱っこが好きなど)
です。
抱っこ紐やおんぶ紐で抱っこやおんぶをして、足元の安全を確保して歩くといいですね!
パパにも出来るおすすめの方法なので、是非パパに積極的にやってほしいですね。
寝かしつけの負担が減るだけでも、ママはかなり助かるので(´・ω・`)
抱っこ紐しか持っていないという人にはおんぶ紐もおすすめです。
作り方も紹介しています。
また抱っこ紐は「SGマーク」つきのものがより安心ですね。
覚醒スイッチは背中ではなくおなかにある!?布団におろすときの注意点
やっと寝てくれて、そーーっとお布団に寝かせたらまるで背中にスイッチがついているかのように泣き出すことってありますよね。
実は覚醒スイッチは背中側ではなく、おなか側にあることが最新の研究でわかってきました。
運ぶ人からおなかが離れると、親から離れて落ちる!と感じ、心拍数が上がり起きてしまうんです。
また背中や股関節が伸びると目が覚めやすいということもわかっています。
なので、眠ったあとはママの体と赤ちゃんのおなかを密着させたままそーーっとお布団におろすのがポイントです。
寝ていることを確認してからゆっくりと体を離します。
是非やってみてくださいね!
夏の暑い時の対策法は?
暑いとそれだけで寝苦しくなってしまいますよね。
対策としては、練る直前ではなく、寝室を寝る1~2時間前からクーラーをかけて寝具もしっかりと冷やしておくのがおすすめです。
他にもうちわであおいであげるのもいいということでした。
出演したママたちの中には
- 早めにお風呂に入って涼んでから寝る。
- 冷却パッドを敷く。
というものもありました。
暑さで寝苦しく、なかなか寝てくれないという時には試してみてください(*´▽`*)
まとめ
- 毎日時間を決め、同じことを繰り返す。
- 暗くなってから寝せる。
- 夜泣きは少し様子を見るのも手。ママにストレスがかからない方法で。
- 授乳での寝かしつけをやめたいときは1週間新しい方法を言い聞かせやってみる。
- 生活リズムを整える。
- 寝る前にはスマホ・TV・パソコンは使わない。
- 電気は消し暗くする。
- 寝る前にスキンシップをする。
- おやすみ前の行動、流れを決める。
- 5分抱っこで歩き続ける。
- 布団におろすときは密着させて!
- 暑い時は寝る1~2時間前からクーラーを
赤ちゃんの発達の仕組みから違った視点で見てみると、なかなか寝てくれないことも仕方ない、今だけのことなんだ、と思うと少し気持ちが楽になりました。
まだまだ眠る練習中なら仕方がないですもんね。
親が側にいなくて寂しくて泣いてくれるのも小さいうちだけ、大きくなったら今のことを懐かしく思えるようになるのかもしれません。
とはいえ、毎日全然寝てくれないのは本当に困りものなので早速明日から実践してみたいと思います!
早く寝てくれたらママも自分の時間が増えて、また明日からの育児ががんばれますもんね(*´ω`)
色々試行錯誤して、自分と子供に合った最適な方法を見つけてみてくださいね。