NHKあさイチで話題になった『乳児の股関節脱臼』のチェック方法や予防に大切なポイントをご紹介します。
早期発見できないと治療に2年もかかるという先天性股関節脱臼ですが、早い段階で発見することができれば治療も赤ちゃんに負担が少ない段階でできる可能性があります。
私も実際に2人目の子供の時にとても心配になり、小児科や整形外科に行き医師にチェックしてもらったことがあります。
親としてはとても心配になることの1つだと思うので、番組の内容も併せてまとめてみました。
気になっている方は是非確認してみてくださいね。
Contents
乳児股関節脱臼とは?
赤ちゃんはまだやわらかいので、おむつを換える際に足を持ち上げただけでも股関節が外れてしまうことがあるんです。
乳幼児の関節はやわらかいので痛みはありませんが、放置すると症状が重くなるケースがあるため病気が発見された場合治療が必要になります。
治療は装置をはめ、2年間はお風呂に入る以外ははめっぱなしにしなくてはいけません。
そのため暑さやつけているイライラで夜泣きしてしまう子もいるそうで、自由に動くことも出来ないのでとてもかわいそうですよね。
4か月健診で見つければ3~4か月で安定した状態になりますが、歩きはじめてから発見されるとすでに筋肉や骨格が成長するのでもとに戻りにくくなるんです。
出来ることなら早期に発見してあげたいですよね。
番組では自宅でも簡単に出来るチェック方法が紹介されました!
自宅で出来るチェック方法
この乳児股関節脱臼は生後3~4か月でなりやすいため、4カ月健診で足の開き具合をチェックしてもらいます。
ですがそれでも見落とされてしまう場合があるので、自宅でも気にしてみてあげたいですよね!
実際のチェック方法がこちらです。
1、左右の足の開きが非対称
2、脚を開いたときに太ももと床が20度以上離れている場合
この場合は股関節が外れている恐れがあります。
発見が遅れる例が増えている実態
実は最近では診断が遅れて歩きはじめてから発見される例が増えてきているだそうです。
年間で歩きはじめてから発見される赤ちゃんが100人はいるということがわかっています。
病気自体が昔に比べかなり減ってきているので、病気自体の関心が減っていて発見されるのが遅くなっているそうなんです。
それを裏付けるデータがあり、2011~2013年に股関節脱臼と診断された1295人の内199人(15%)の赤ちゃんが実は1歳以降に発見されました。
そのほとんどの赤ちゃんが乳児健診を受診していたにも関わらず発見されなかったんです。
もしもわが子が当てはまっていたとしたら・・と考えるととても怖いですよね。
股関節脱臼の予防方法
自宅でも簡単に出来る予防方法があります。
まだ月齢が低い子の場合は未然に防ぐこともできるので、是非取り組んでみてください!
1、赤ちゃんの自然な姿勢はM字開いていること
つまり顔の向き癖がある赤ちゃんは要注意なんです!
向き癖があると顔と反対側の腰が浮きやすくたてひざの状態になりやすいので、股関節の開きが悪くなったり骨に影響が出る場合があるんです。
向き癖を治すには、赤ちゃんが向きやすい方向と逆にお母さんがいくようにするとよいそうです。
(もしくはおもちゃを置くなど)
向き癖があると頭の形にも影響があったりするので是非こまめに治してあげたいですね!
2、抱っこの際はなるべく縦抱きにして足がM字になるようにする。
足がぴーんと伸びてしまうような抱っこの仕方はNGです。
向きぐせは首が座る3か月ごろまで注意が必要で、M字の抱き方は6か月ごろまで意識するといいということでした。
実はこの股関節脱臼は。家族で股関節の悪い方がいるとなりやすかったり、男の子よりも体の柔らかい女の子の方がなりやすいというデータもあります。
もし発見が遅くなってもきちんと治療をすれば治る病気ですが、出来ることなら早期発見できるにこしたことはありませんよね。
医療機関がしっかりとチェックしてくれることはもちろん大切ですが、自分たちでも発見できることがあれば赤ちゃんもママ自身も楽に治療に取り組めるので是非気になる方はチェック&予防を心がけてくださいね。