BCGは赤ちゃんを守るために大切な予防接種として、ほとんどの子が生後1歳に達するまでに接種する予防接種ですよね。
接種後の針痕は、普通は接種後10日前後たたないと見えてきませんがごくまれに接種後すぐに反応が出てしまう場合があります。
もしもわが子の腕に接種後すぐに反応が出てきたら「もしかしてコッホ現象!?」とママはとても心配になりますよね。
今回はそんな「コッホ現象」の見極め方と、もしもコッホ現象だった時の正しい対処法について調べてみました!
Contents
そもそもコッホ現象とは?
コッホ現象とは、通常10日前後たってから針痕が見えるべきBCGの予防接種後に、特に激しい反応が接種後3日くらいまでに起こってしまう現象のことです。
BCGとは結核に対する抵抗力が弱い赤ちゃんのために、全身性の結核症にかかったり、結核性髄膜炎になって重い後遺症を残さないために接種する予防接種です。
実はコッホ現象は赤ちゃんがすでに結核にうつっていた場合に起こる反応で、接種後10日以内に反応が出たらコッホ現象の疑いがあるといわれているんです。
BCGでは、ウシ型の結核菌を弱毒化してつくった生菌ワクチンを赤ちゃんに接種するため、もともと体内に結核菌を持っていた場合、通常とは異なる反応が出てしまいます。
現在ではかなり感染者が減ってきているとはいえ、わが子がもしも知らないうちに結核にかかっていたとしたらママは気が気ではないですよね。
では、激しい反応が早めに出た場合それって本当にコッホ現象なのか?という、見極め方を見ていきたいと思います!
コッホ現象の見極め方
コッホ現象にはわかりやすい反応が赤ちゃんの腕に発現します。
接種後の日にち別にまとめたので、次の項目に当てはまるかチェックしてみてください!
- 接種後2日 激しい変化が針痕に発現する(針痕が大きく膨れ化膿する・炎症が起こり周りも赤くなる)
- 接種後5日 初めの激しい変化に比べ少し落ち着く
- 接種後7日 針痕が日をおかず良くなっていく
この変化が出た場合は知らない間に結核に感染していた可能性があります。
コッホ現象だった場合の対処法は?
もしもコッホ現象にあてはまる場合は、変化に気づいたらなるべく早めに医療機関を受診することが大切です!
本当に結核にかかっているか調べる必要が出てくるので、2~3日以内には必ず受診してあげてください。
集団接種や主治医と連絡がつかない場合は市町村の保健所に連絡してみましょう。
ただ、
「コッホ現象かも!もしかして結核!?急いで救急車を呼ばなくちゃ!!」
と焦ってしまうママもいるかと思いますが、救急車を呼んだり救急外来を受診しなくてはいけないような緊急性はないので安心してください。
コッホ現象が出たからといって、すべての赤ちゃんが結核にかかっているわけではありません。
現代においては子供が結核にかかる割合はとてもごくまれで、調べた結果結核ではなかったというケースも多々あります。
最近では本当に結核だった時の症状を見たことがあるお医者さんもあまりいないほどの割合なんです。
とても心配だとは思いますが焦らずに落ち着いて対処してあげてくださいね。
コッホ現象のその後の経過は?
もしもコッホ現象だった場合、予防接種の2~4週間後には腫れも落ち着き、48日後くらにはほとんどきれいに治ってしまいます。
それまでに接種した部分の皮膚が赤く腫れて、膿が出てきてしまってもバンソウコウやガーゼなどは当てずに清潔に保ってあげればきれいに治るので安心してくださいね。
まとめ
- コッホ現象は接種後10日以内に発現する
- 早ければ2日ほどで針痕に炎症や化膿などの急激な変化が起こる
- 急激な変化の後、急激に治癒するのもコッホ現象の特徴
- 症状が出た時は「慌てず」に2~3日以内に医療機関を受診する
ママが不安な顔をしていると赤ちゃんにも伝わってしまうもの。
心配な時もやさしく声をかけて落ち着いて対処してあげてくださいね。
おすすめ関連記事
※我が家はこんなスケジュールで生後2か月から2歳まで予防接種を打ちました。